小さい時(小学校ぐらいまで?)には「誰とでも仲良くしないといけない」とよく言われてきたように思います。しかし、仲間外れにしたりされたりの経験もある中、その矛盾を矛盾と感じないまま社会に出ました。大人社会でもこの人間関係で悩み病む人が増えていますが、今の子どもたちはネット社会であることも一因し、コミュニケーションの形がより複雑になってきているように感じます。
最近、生徒たちとコミュニケーションをテーマにした学習をしています。「誰とでも仲良くする」ことが大事なのではなく、「人との距離(物理的な距離だけでなく、精神的な距離)間の取り方がわかる」「自分の感情をコントロールできる」「他者に嫌な思いをさせることなく自分の思いをきちんと伝えることができる」などが大事と伝えています。実際はそんな簡単なことではありませんが、学習の中で自己理解を深め、人間関係で困った時に思い出してくれたらなぁと思っています。