私の小学校時代は7月20日あたりから8月いっぱいまでが夏休みだった。最近の小学生の夏休みの宿題に工作など自由研究というものがあるが、私の小学生時代には『地区別工作』という課題があり、いわゆる登校班で何かひとつの作品を作っていた。9月1日の始業式には登校班で学校の体育館に作品を運びこむことが定例であった。
その中で今でも忘れもしない作品は、おそらく自分の背の高さぐらいだったので150㎝×100㎝ぐらいのベニヤ板に卵の殻で作った『ドラえもん』。いったいどれぐらいの卵の殻が必要だったのだろう。夏休み期間で旅行や帰省したりする子どももいるので、その日その日で集まれる子どもだけで進めていた。作業のために自宅やガレージなどを貸してくれたり、殻集めに協力してくれた私たちの保護者たちの存在も有り難い。
当時の登校班のメンバーが大好きだった私は、朝のラジオ体操や地区プール(夏休み期間、学校のプールが使用できるが、地区で割り当てられている)もふくめて、異年齢でいっしょの時間を過ごすことが楽しかった夏休みの思い出である。