『感覚』

 感覚とは外界からの光・音・におい・味・寒温・触などの刺激を感じる働きとそれによって起こる意識であり、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚や、温覚・冷覚・痛覚などがあります。そして、これは人によって感じ方に差があります。

 例えば日常生活で聞こえてくるものには、家の中の機械音、テレビの音、話し声、外で車が走る音、風の音や鳥のさえずり、地震の揺れなど様々あります。私たちはそうした中で生活しているのですが、意識的に人の話や音楽を聞くこともあれば、自然に耳に入ってくる音もあります。考え事をしていると何も聞こえないような状態に陥ることもあります。また、普段は気にならないのに、病気などストレスがかかっている状態時は音が大きく不快に感じることもありますね。私たちはその時々の状態で聞こえ方が異なるということです。

 では、この日常生活の全ての音が聞こえていたらどうでしょうか?想像するだけでも頭痛がしますね。世の中にはこうした外界からの聴覚情報を過敏に受け取ってしまう人がいて、とても苦痛に感じ、時にはパニックを起こしてしまう場合もあります。反対に感覚鈍麻の人もいますが、私たちはそうした様々な人がいることを理解し共存していくことが大切です。