『お雑煮』

 お正月の食べ物のひとつと言えば『お雑煮』。

 お雑煮は、本来「年神様に対するお供えのおさがり」を「若水」で煮込んだものだそうです。「年神」とは、大晦日の夜に各家庭を訪れる神で、次の一年間、家を守護すると考えられていました。また、「若水」とは、年の最初に汲んだ水のことで、飲めば寿命が延びると信じられていました。人々は少しでも良い食材や餅を年神に捧げ、そしてお正月が明ければ、その供物を調理し年神様と共に食べる。お雑煮を食べる「祝い箸」の両端が削られているのは、片方で神が食事をし、他方で人が食べるからだそうです。そうしたなことを考えると、『お雑煮』を食べる時には神聖な気持ちになりそうですね。

 そんな『お雑煮』も地域、家庭によって、具材、味噌、お餅など異なります。私の実家(京都)は、丸もちを焼かずに白味噌で煮込み、そこにたっぷりのかつおぶしを入れて食べていました。かつおぶしに白味噌がからまってとてもおいしいです。結婚をして大阪で生活していた時は、丸もちと白味噌は同じでしたが、大根・金時人参・親芋(サトイモ)が入ってボリュームのあるお雑煮でした。

 さて、みなさんのお正月ではどんな『お雑煮』を頂かれるのでしょうか?