中学に上がる時に『先輩』という存在ができること、『先輩』と呼べること自体に憧れを持っていました。実際、少人数のクラブでしたが先輩ができ、校内で先輩に出会って挨拶することもちょっと嬉しかったものです。小学校までの同学年がメインの関係から縦の関係に広がること、それは社会組織に近づいていること、大人への第一歩と関係するのかもしれません。
先輩からはクラブ活動に関してのみならず、学校の先生やテストのことなどいろいろなことを教えてもらい、相談にのってもらいました。そして、自分自身も 1 年後には『後輩』ができ慕ってもらい 、後輩への愛着も湧いてきたものです。
本校は小規模の学校で全員で13 〜 14 名です。一応入学年があるので、いわゆる『先輩・後輩』ができるわけですが、編入生もおり実年齢は上だけど、高等学院においては新 転 入生という生徒もいての集団です。そう考えると年齢に関係なく知っている者が知らない者にいろいろなことを教えてあげる、助けてあげること、反対に知らない者は知っている者に聞く、教えてもらう姿勢がマナーとして大切となってきます。
今年度も新入生が不安と期待をもって入学してきました。経験ある在校生が『先輩』として、思いやりをもっての関わりをしてくれることを願っています。社会に出る前の時期である今、こうした中で人間関係をどう構築していくのか学んでいって欲しいと思います。