コラム「きもちの共有」

🄫NHK(Japan Broadcasiting Corporation)

ころんだら いたかった

いたくて ないちゃった

ないたら とんできて

ふたりで ないちゃった

たのしいことは ふたりぶん

かなしいことは はんぶん


この歌詞を聞いて懐かしさを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

Eテレで1991年~1994年まで放送されていた「ふたりはなかよし」というショートアニメの歌の一部です。グーとスーという二人のキャラクターを中心に、あたたかくてほっこりするやりとりが描かれています。

この歌詞の「たのしいことは ふたりぶん かなしいことは はんぶん」というところ、気持ちの共有の大切さがつまっています。気持ちを共有しあうことで、ポジティブなことは2倍になり、ネガティブは半分になる…ということですね。

人は、喜び、悲しみ、辛さ、怒り……様々な気持ち・感情を持っていますが、それらを共有するためには、大前提として、自分の気持ちを率直に表現する必要があります……ですが、それがまた難しくもあります。

感情を率直に表現することは、「どんな感情もありのままに受け止めてくれる体験」を積み重ねた結果、ようやくできるようになるからです。親子関係の中では、親が子の感情を受け止めることだけでなく、まず大人である親が、どんな自分も許し、誠実に、そのままの感情を子どもに伝える勇気を持つことも大切です。

親も子どもも、そのままの感情を伝えあい、受け入れあう関係でいたいものですね。

たのしいことは ふたりぶん

かなしいことは はんぶん



「ふたりはなかよし」 歌:神崎ゆう子・坂田おさむ 作詞:日暮真三 作曲:渋谷毅