私たち親は、子どもを叱るとき、褒めるとき、他者と比較して評価していませんか?ときには隣の子どもと、ときにはきょうだいと、ときには親自身の幼少期と比較していませんか?自分の子どもと他者を比較していないと言える親は、少ないのではないでしょうか?なぜならヒトは他者との関係の中で生きる生物だからです。 私たちの価値観や欲望は、必ず他者の価値観や欲望が取り入れられていると言われています。絶対そんなことはないと思われるかもしれませんが、自分が要らなくなったものを、他者が欲しいと言うと、急に要らなくなったはずのものが惜しくなる経験はありませんか? 他者との比較はある意味大切ですが、それを良い悪いと評価すると子どもは自分を好きにはなれません。それは人に負けないことだけを考え、自分らしく生きられないからです。誰かに負けた自分も好きになるには、他者と比較され評価されることが少ない方が良いのです。そのままの子どもを褒めて、叱ってあげて欲しいと思います。 人と比べられ評価された経験が多い人は、レストランで隣のテーブルの人が自分より良いサービスを受けていると腹が立ちます。心当たりはありませんか?