
ソーシャルスキルの種類と目標
ソーシャルスキルの種類と目標
①あいさつができる(コミュニケーションスキル)
子どもたちに、あいさつすることの大切さを気づかせ、気持ちよくあいさつをしたとき、あいさつをされたときにどんな気持ちになるのか感じてもらう。そのうえで、実際にあいさつするスキルを身につける。
②自己紹介ができる(自己認識スキル)
自分のことを相手に分かってもらえるように表現できる力を身につける。また、自分の性格・能力・嗜好を知ることによって、自己理解を促す。
③上手に人の話を聴ける(コミュニケーションスキル)
他の人の話をしっかりと聞くことの大切さを知ってもらう。上手に話を聴く具体的なスキルを学ぶ。
④知らないことを質問できる(コミュニケーションスキル)
質問することによってどのようなメリットがあるのかを理解させる。そのうえで、質問の仕方やタイミングの取り方を学ぶ。
⑤あたたかい言葉をかけられる(コミュニケーションスキル)
「ほめる」「励ます」「感謝する」「ねぎらう」「心配する」などの相手の気持ちを受け止める言葉かけの大切さを知り、その使い方を学ぶ。
⑥自分の気持ちをコントロールできる(情動抑制スキル)
不安や喜怒哀楽の感情がどのように行動に影響を及ぼしているのかを知り、感情を適切に処理することができる能力を身につける。
⑦気持ちをわかって働きかけることができる(共感スキル)
人に共感することの大切さを認識したうえで、相手の感情を読み取るスキルや、相手に対して気遣う言葉かけができるスキルを身につける。
⑧うまく断ることができる(コミュニケーションスキル)
対等な人間関係を形成するために、応じられないこと・応じたくないことに対しては適切に断るスキルを身につける。
⑨自分を大切にできる(コミュニケーションスキル)
不満を伝えたり、人からの不合理な要求を断わったりすることによって、精神的にも肉体的にも傷つかないように自分を守り、大切にできるスキルを身につける。
⑩トラブルの解決策を考えられる(問題解決スキル)
対人的な葛藤や衝突場面に直面した時に衝動的に行動したり、攻撃的になったりすることなく、適切で効果的な解決策を見出すスキルを身につける。
⑪ストレスに対処法できる(ストレス対処スキル)
日常生活でストレスの原因となる源(ストレッサ―)が、どのように影響しているのかを知り、ストレスを解消するための対処行動をとることができる能力を身につける。
ソーシャル・スキルトレーニングは、以上のような力を身につけることによって、子どもたちが直面する対人的葛藤やストレスに対して適切に対処できる力を育み、子どもの自己評価を高めることを目標として行います。
ソーシャルスキルトレーニング構成
構成的場面設定
具体的なソーシャルスキルを先ず設定して、その目標を達成するための課題や教材を後から選定して行います。
- ロールプレイ、ワークシートを使ってのシミュレーション学習を中心とする。
- 日常生活への般化が難しいという点については、Ⅱ非構成的場面設定で補います。
非構成的場面設定
ごく自然な社会場面の中で、必要になるスキルを素材として扱います。
- ゲーム、お楽しみ会など。
1回の予定:1回の活動は、60~90分程度で、「スキル」と「ゲーム」を中心に行います。その中で仲間と仲良く楽しく過ごす方法や問題解決の仕方などを学んでいきます。
ソーシャスキルトレーニングの流れ
- 最初の言葉
- 今日のスキル
- 今日のゲーム
- 今日の振り返り
- 最後の言葉
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